アフリカ 人類の未来を握る大陸

 

 著者はヨハネスブルグ在住の記者でジャーナリスト。著者はアフリカ全土を取材している。気候変動の影響を特に受けている砂漠地帯のブルキナファソ、美しい島国モーリシャス、そしてアパルトヘイトの歴史がある南アフリカ。その全てがアフリカなのだ。

 

 今やアフリカの時代だ。アフリカでは人口が爆発的に増えていて2050年には世界の全人口の4人に1人はアフリカ人になると言われている。ステレオタイプの貧しいアフリカの姿はもうない。部分的にはあると思うが例えば経済成長が著しいルワンダはアフリカのシンガポールと呼ばれるほど経済的に成功した国だ。

 

 やはり中国のアフリカ進出の勢いは見逃せない。中国を良く思わない、日本の政治家やアメリカの保守派の議員はアフリカが中国に乗っ取られると揶揄するが私はそうは思わない。欧米の植民地支配に翻弄されたアフリカの未来を担うのは中国だ。アフリカ全土には100万人の中国人が住んでいて日本人の数は一万人にも満たない数だ。アフリカでの中国の存在感は大きい。中国はアフリカに沢山、融資して中国企業が沢山進出している。ビルを建て娯楽施設を建て鉄道を敷設してアフリカのインフラ設備に大きく貢献している。それがアフリカの発展にも繋がっているのだ。中国とアフリカの関係は正しくwin win の関係なのだと思う。習近平はアフリカを運命共同体といった。

 

 マダガスカル島の横にある小さな島国のモーリシャスルワンダにはいつか訪れてみたいなと思った。