2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

灯台へ 再読

ウルフの灯台へは前回みすず書房から出ている訳で読んだがちょっと絶版の上に古い訳だったの改めて今度は河出書房の新訳で読んだ。今一般の書店で「灯台へ」が手に入るのは河出書房か岩波文庫かで私は迷わず河出書房の鴻巣氏の訳を選んだ。まずハードカバー…

リア王

シェイクスピアのリア王を読了。漸く、シェイクスピアの四大悲劇を全部読めた。素直に嬉しい。やはりハムレットが一番有名な作品かもしれない。オフィーリアが発狂して川で溺死する場面がミレイの絵で再現されその絵はヴィクトリア王朝時代の最高傑作といわ…

ハックルベリーフィンの冒険

いや。面白かった。毎度毎度月並みの発言で申し訳無いが面白かったの一言に尽きる。本書はマーク・トウェインの最も評価されている作品だ。以前に新潮文庫から出ている方を読んだがちくま文庫の方が遥かにいい。まず挿し絵が美しい。やはり活字だけでは少々…

テンペスト

シェイクスピアのテンペストを読了。シェイクスピアの劇作は面白い。登場人物が立派に描かれていて読んでいて感心する事が多い。ミラノ大公のプロスペローは大変慈悲深いお方だ。実の弟とナポリ王の悪巧みにより孤島に流されたプロスペローは魔法や妖精のエ…

白鯨

海底二万マイルのネモ船長は温厚で冷静な人だった。しかし白鯨のエイハブ船長は激情に駆られて自らを破滅に追い込む狂人だ。私は海洋小説が好きだ。浪漫がある上に非日常的な船乗りの世界を味わえる。白鯨はアメリカ文学の古典として有名だ。上下で1000ペー…

再読 マクベス

前回マクベスを飛行機内で読んだので、あまり頭に入ってこなかった。だから再読した。マクベスの破滅っぷりがすごい。妻に唆され、3人の魔女にも唆され最初は殺人を犯すのに躊躇してたのに終盤になると狂ったように暴れる。悲劇的な最期を遂げるマクベスの物…

背徳の人

アンドレ・ジッドの背徳の人を読了。ジッドの処女作である背徳の人は出版当時は不評だった。タイトル通り、キリスト教の教えに背く内容だからだ。主人公のミシェルは妻との新婚旅行で北アフリカ、イタリアを旅するが、ミシェルは妻を顧みずにアラブの少年に…