2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

巨匠とマルガリータ

読み始めたら止まらない。そんな面白い小説である。池澤夏樹の世界文学全集で初めて「巨匠とマルガリータ」を知ったのだが、今まで読んできたロシア文学とは違う全く新しい奇想天外小説だと思った。ラテン文学のマジックリアリズムに通じる非日常的な面白さ…

戦争は女の顔をしていない

スヴェトラーナ. アレクシエーヴィチの処女作で彼女の代表作である。ヨーロッパでは舞台化もされている。ソ連では第二次世界大戦中に戦った女が多数いた事はあまり知られていない。戦争を体験した女性達から話を聞いたインタビュー集である。 職業は兵士や…

ロシアの絵本

去年、ロシアに行った時にエルミタージュ美術館のお土産屋さんでロシアの絵本を買った。童話の短編集である。絵の色使いがとても鮮やかで見ていた癒された。ロシアの物語では末っ子が主人公になる可能性が高いと思った。

ジョン・レノンが見た日本

ジョン・レノンが日本語を勉強していたことは知られているが本書はジョンが日本語を勉強した時に書いたスケッチ集である。ジョンのことは割と私は詳しい方である。毎年年末に開催されているオノヨーコのスーパーライブにも行ったことがあるし(彼女の雄叫び…

チェルノブイリの祈り

スベトラーナ・アレクシエービッチのチェルノブイリの祈りを読了。スベトラーナは2015年のノーベル文学賞受賞作家である。ドキュメンタリー作家、ジャーナリスト作家の初の受賞といっていい。本書はチェルノブイリ原発事故の実際の被害者へのインタビュー集…