2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ソロモンの歌

トニ・モリスンのソロモンの歌を読了。面白かった。オバマ氏が我が人生最高の書と言ったのも頷けれる。600ページのほどの長編小説であるが毎日読むのが楽しみであった。長編小説は読み通すのに冗長だったり登場人物が多すぎて訳が分からなくなって混乱したり…

老人と海

ヘミングウェイの老人と海を読了。キューバ時代の最高傑作と言われている老人と海ですが、今まで何回もヘミングウェイは釣りをテーマにした作品を書きましたが本作もその一つです。多少、釣りに興味がある人では無いと、専門的な知識が何回も出てくるので難…

オセロー

シェイクスピアのオセローを読了。まず私がなぜこの本を読もうと思ったのかその経緯から話そう。ヴァージニア・ウルフのダロウェイ夫人の中に「いま死ねれば、いま以上の幸せはない 」というセリフが出てくる。実はこれはオセローからの引用で、オセローが絶…

ヘミングウェイ全短編 1 と 2

ヘミングウェイのキリマンジャロの雪を含めた短編集1と2を読了。また全短編を全て読んだ訳ではないが、本作を読む事によって少年時代のヘミングウェイやパリ時代の彼の実際の体験が色濃く反映されている。ある意味では半自伝的な作風だ。そして改めてキリマ…

スーラ

トニ・モリスンのスーラを読了。モリスンの本は時にとても難解である。それでも彼女の神話的な語り口はとても惹きつけられる。文体が叙情性があり美しいのである。本書はスーラとネルの少女同士の友情を描いた小説である。少女から大人になるまでの長い友情…