2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

浮世への画家

カズオ・イシグロの浮世への画家を読了。彼の著書は日の名残りを読んでから2作目である。以前に充たされざる者と私たちが孤児だったころを読破しようと挑戦したが、冗長だったり時間軸が急に飛んだりして混乱して途中で読むのを諦めてしまった。しかし、本書…

世界の果てのビートルズ

またいい本に出会えた。タイトルが気に入ってずっと読んでみたいと思っていた。フォンランドとの国境付近のスウェーデン最北部の物語だ。著者のミカエル・ニエミの半自伝的小説である。スウェーデンの首都のストックホルムは縦に長いスウェーデン国土の南に…

トニオ・クレーゲル

マンの代表作は魔の山である。私の愛読書であるがマンの中編小説もすごい。トニオ・クレーゲルもまさしくマンの代表作の一つだといっても過言ではない。映画でも有名なヴェニスに死すの方が知名度は高いと思うがあの作品は年老いた男の少年愛を書いた作品で…

カフカ 城

長い読書だった。カフカの一番長い小説である城を読了。数年前に一度挑戦したが、フリーダと学校の教室で寝込む箇所で挫折したのだ。でも今回は何とか読破。測量士であるKはある村に派遣されたがいつまで経っても目的地である城にたどり着けない。松岡正剛氏…