2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

イルカの島

この小説は1963年に書かれたが全く古臭さを感じさせず新鮮な面白味がある。やはり名作は色褪せない。 海洋SFは珍しいジャンルだがクラークはやはり王道のイギリス小説を踏んでいると思う。夢がある。まずホヴァーシップという名の海に浮遊する近未来的な船に…

オルラ/オリーヴ園

久しぶりのモーパッサン。2020年になっても古典が訳されている。新訳の方が嬉しい。やはり古典は面白い。長年、読み継がれたからはずれはない。モーパッサンは生涯に300の短編小説を描いた。本書には八篇の物語が入っている。精神病を患った男の幻覚の物語だ…

エレンディラ

マルケスの物語の舞台はカリブ海沿岸が多い。なぜなら彼が幼少期に住んでいた祖父母の家がカリブ海沿岸の田舎町にあったからだ。マルケスの幼少期の体験が彼の物語に影響を与えたと言える。この短編集は6つの短編と1つ中編小説が入っているが、どれも面白い…