神去なあなあ夜話

 

 面白い。スラスラ読める。今度は冬だ。神去村の前回の後日談と歴史と平野勇気の恋の物語だ。勇気の妄想がすさまじい。もう変態の域。彼が想いを寄せる直紀さんと無事結ばれるのか?最後まで読めば分かる。

 前作よりも少し勢いに欠けるがもっと神去村の事を知りたい人向けの小説だなと思った。前作で残った謎を(例えば中村清一の両親と勇気の相棒のヨキの両親が早くに何故亡くなったのか)夜話で明かされる。

 

 何故、三浦しをんの本を今読もうと思ったのか。実は僕は最近町田で散歩をしていた。最近、潰れてしまったが町田に「高原書店」という大型の古本屋があった。三浦しをんは若い時にそこで働いていた。フロアによってジャンルが分かれていて絶版の本も沢山あってまさに本の館だった。一度しか訪れていないが、足の踏み場もないぐらい本がうず高く積まれていた。町田といえば三浦しをんだよなーと閃いた。

 

 この小説をきっかけにちょっと山奥にある神社を巡ってみようかなと思う。