遊戯の終わり

初めてコルタサルの小説を読んだ。

彼の長編の「石蹴り遊び」はとても難解らしい。でも彼の短編小説はとても読み易い。現実か夢か分からない曖昧な世界を彷徨っている、そんな作風だ。これはコルタサルが少年の頃に読んだエドガーアランポーの影響だ。

日常の世界に突如、訪れる、幻の世界。読者は混乱する。登場人物が次々とおかしくなり、物語は唐突に終わる。素朴な作風でもあるので最後まで楽しく読んだ。