Mr.children 道標の歌

 

 面白かった。久しぶりに読むノンフィクションだが、ミスチルが大好きなので楽しみながら読んだ。音楽評論家の小貫信昭氏が初期の名曲から現在の名曲まで順々に辿って行く。まずなぜグループ名がMr.Childrenなのか?文法的に間違っているが、大人から子供まで聴いてもらえたらという意味が由来だ。ミスチルの曲に救われた人は沢山いると思う。僕も高校生の時に毎日のように聴いていた。普段はただぼんやりしながら聴いていたが曲を作る過程で色んな試行錯誤があって曲が生まれた事をこの本を読んで初めて気づいた。桜井和寿は数多くの名曲を生み出したけど、曲作りのアイディアはランニング中に湧いてきたり野球で守備についている時に突然降ってきたり本当に色々だ。

 ミスチルの曲は感情的でそのエモーションに感動して聴く人が多いと思うが歌詞も結構、奥が深い。「終わりなき旅」や「ヒカリノアトリエ」の歌詞はとても前向きで気持ちを鼓舞するものがある。最も僕の好きなアルバムは「シフクノオト」だ。最初の曲から最後の「HERO」まで良い曲ばかり。「HERO」は桜井和寿脳梗塞を患ってからの復帰を意味する上でとても大切な曲だったのではないか。

 著者の音楽の良さを文章だけで伝える巧さに感嘆した。

 

Mr.Children 道標の歌

Mr.Children 道標の歌