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元不登校児でメンヘラ男が世界30ヶ国を旅してきた!

 今、ドイツのフランクフルトにいる。とうとう30カ国踏破した。本当に嬉しい。二十代最後に何とか達成できた。自分の一生を振り返ってみるだけで落ち込む。典型的なドロップアウト組の人生だったから。中学は進学校に通い一年の夏休み後に勉強についていけず不登校になる。その後一回も教室には顔もみせずに保健室登校になる。自殺念慮と不安障害に罹り精神科に診てもらい短期間の検査入院をする。担任の先生からは佐藤くんは横着者だといわれる。高校は通信制の学校に通い家庭教師の助けもあり卒業。この頃が私にとって一番辛い時期だった。地元のヤンキーとつるむようになり万引きや喫煙、ゲーセンに入り浸るようになる。大学は東京の町田にある国士舘大学を卒業。世間一般からはあんまり評価は高くないが不登校を経験してる自分にとっては大学生活は新鮮で楽しかった。この頃大学の図書館に通い閉館まで沢山の時間を読書に費やした。中でもドストエフスキーとの出会いは衝撃的だった。

 卒業後に再度うつ病を発症し抗うつ剤を飲みながら生活する。暴飲暴食が原因で二度の痔の手術を経験する。二回も手術をしたせいで肛門状態が悪くなり後遺症が残り今に至る。結局のところ、私は悲観主義者なのだ。嫉妬の苦しみや劣等感から解放されたくて死にたいと思う時がある。でも私は悲観的な性格ではあったが消極的な人間では無かった。色々アルバイトを経験したし合宿で車と大型二輪の免許も取った。学生時代にはシンガポールに短期留学し、半年間アメリカのサンフランシスコに語学留学もした。経済的に多少恵まれた境遇に育ったのでとても幸運だったと思う。もうやりたい事はやり尽くしたのでいつ死んでも後悔は無い。そろそろ貯金も尽きてきたので旅は難しくなってきたが近況はまたブログに綴ろうと思う。

 

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ベルリンにある旧ナショナルギャラリーからルノワール。2枚目はちょっと手ブレ。

ドリアン グレイの肖像

 読書するのは楽ではない。読書をするには3つの段階に分けられる。読んで理解してそして生産する。いつも読破する事は出来るが内容を理解するまでが大変だ。だから私は名著は最低でも二回は読まないといけない。再読に値する名著はまず初読は読み通す事だけに専念する。再読は大まかな粗筋と登場人物は理解出来てると思うのでその事前知識を踏まえた上で読むと初読時とは大分印象が異なるしより深く物語の世界に入り込める。再読時は精読するように私は心掛けている。なぜなら何回も読みたい本には滅多に遭遇しないからだ。生産とはブログに感想と要約を書くことだがこれも難しい。これは何回も書いて訓練して身につけていくしかない。

 オスカーワイルドのドリアングレイの肖像は私にとってとても重要な本だ。本書の中にはワイルドの芸術的思想が詰まっていて私自身勉強になることが多い。最近は広く浅く本を読み漁っているので人との繋がりを見つけることがよくある。例えばイギリスの美術評論家のジョン・ラスキンプルーストが傾倒していた事はよく知られてるが、実際にプルーストの「失われた時を求めて」にはラスキンの影響を受けたと思われる建築への描写が多分にみられる。実はオスカーワイルドもラスキンを慕っていたのだ。ワイルドはオックスフォード大学時代に当時、美術史教授だったラスキンから教わっていてワイルドの短編集が完成した時は真っ先にラスキンにプレゼントした。

ワイルドの耽美主義とは即ち高級なもの、豪奢なものを指していると思う。具体的にはルビーやサファイアなどの宝石や身分の高い人物の肖像画、鮮やかなデザインが施されたタペストリーである。勿論、動物や植物などの身近なものも徹底的に美しく描写する。舞台はロンドン。そういえばヴァージニア・ウルフのダロウェイ夫人もロンドンが舞台だった。違う筆者から異なった視点、時代で描かれるロンドン。こういう見方も読書の面白いところだ。

 

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

 

 

 

素数たちの孤独

 普段、私はあまり恋愛小説は読まないが本作は読み通すことが出来た。基本的に飽きっぽくて忍耐力が足りないのでつまらない本だったり難解で理解出来ない本は途中で放棄する癖がある。だから私が読破出来た本はそれだけで素晴らしい本という事になるので必ずブログに紹介するようにしている。

 アリーチェは小学生の時にスキーで怪我をして片足に歩行障害まで残った女の子だ。不良グループのヴィオラに憧れていて彼女と友達になりたがっている。マッティアは賢くて数学に対して並外れた才能を持っているが少し風変わりで内向的な少年だ。過去に彼の行動が原因で双子の妹が行方不明になる事件があった。アリーチェの親子関係はあまり良くなく不幸せな印象を受ける。一方のマッティアも学校で友達が出来ないので両親は悩んでいる様子だ。ある日マッティアの転校先でアリーチェと出会う。そしてヴィオラの誕生日パーティーでのある出来事をきっかけに二人は交際する。物語は月日と共に進んでいく。頭脳明晰なマッティアは大学卒業後に北欧からの教職のオファーを受けイタリアを離れることになる。アリーチェは余命宣告された病身の母親の入院先で医師のファビオと出会いそして結婚する。こうして二人は離れ離れになるがお互いに忘れられずにいる。数年後にアリーチェから手紙を受け取ったマッティアはイタリアに一時帰国する。久し振りの再会を果たした二人はひと時の時間を楽しんだ。そしてそれぞれ自分たちの道を歩む事になる。最終的に二人は結ばれることのない物語だが悲劇的な結末でもない。物語は淡々と進んでいくのでとても現実的な恋愛小説だといえる。

素数たちの孤独 (ハヤカワepi文庫)

素数たちの孤独 (ハヤカワepi文庫)

 

 

 

幸福な王子 オスカーワイルド

 オスカーワイルドが大好きだ。タブリンを旅行中に彼のポストカードや彼の写真を街中で至る所に見掛けた。アイルランドでとても尊敬されている偉大な作家なのだ。顔もハンサムだしとてもお洒落さんなので何だか見惚れてしまった。ワイルドはダブリンの上流階級の家庭に生まれオックスフォード大を優秀な成績で卒業しそして次々に話題作を出版した。家柄もよく秀才でそして人格にも優れているので多くの人々から憧れの存在だったに違いないと思った。彼の代表作はドリアングレイの肖像と幸福な王子である。幸福な王子は自己犠牲の物語で王子の像が燕に自分のサファイアやルビーを乏しい人々にあげるように頼み王子自身はボロボロの姿になってしまのだ。この物語を読んでいて軽い既視感を覚えた。子供の頃に読んだクレヨンしんちゃんで全く同じストーリーがあった。そうかぁと思った。原作はオスカーワイルドの幸福な王子だったのかと。本を読んでいると思いもよらぬ所から繋がる事がよくある。とても短い小説なのでクレヨンしんちゃんに限らず幸福な王子は他にも沢山の絵本になっている。
この短編小説集はプライベートでも豪奢な生活を愛したワイルドの性格がよく表れていると思う。非常に上品な印象を受けた。

 

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)

 

 

 

オーストラリア旅行記

 今リアルタイムでオーストラリアのメルボルンにいます。物価が高い(500㎖のコーラが300円ぐらい)ですが無料の博物館や美術館があるのでかなり楽しいですよ。

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 シドニーは美しい都市でした。旅行中にオーストラリアの歴史について少し勉強しました。オーストラリアには先住民族アボリジニが住んでいました。イギリス人が到来してからはアボリジニは迫害を受けました。大英帝国の流刑地として犯罪を犯した囚人が多くオーストラリアに運ばれて来ました。

メルボルンにあるビクトリア国立博物館に今日行って来ました。

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歌川国芳の絵

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Lucien Pissarroの絵

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カミーユピサロの絵

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アルフレッド・シスレーの絵

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エドワード・マネの絵

 旅は結構疲れる時もあるけど楽しい時もある。でもそろそろちょっとお休みにしようかな。いつも格安航空券で旅行しているので乗り継ぎが多かったり移動時間が長かったりで体力勝負になるから。ついでにオーストラリアの航空券は往復で5万円でした。正直にいってかなりお買い得だと思います。中国南方航空を利用しましたが機内食も美味しくてなかなかいい。

 

 

 

 

 

 

至福の時

 最近は二週間に一回のペースで海外旅行に行ってる。体力的にたまにきつい時があるけど非常に充実した日々を送ってる。たまに旅行に行くのが億劫になるが自分のような生活をしている人はあまりいないと思うので感謝しながら日々を過ごしている。今日、アイルランドから帰って来た。日本人にとってはあまり馴染みに無い国だと思うが実際に私の印象もイギリスのお隣の国で首都はダブリンでその程度にしか知らなかったがアイルランドは沢山の著名な作家を輩出した文学大国だったのだ。ユリシリーズで有名なジョイスやノーベル賞受賞者のサミュエルベケットが有名である。取り分け私が興味を持ったのはアイリッシュでダブリン出身のオスカーワイルドである。ドリアングレイの肖像やウィンダミア卿夫人の扇等、彼の著作をよく読んでいる。芸術的で美的な文章が好きだ。私は今回の旅でダブリンに滞在したが彼の著作やハガキ、ポストカードは街中のお土産屋や博物館で至る所に置いてあった。それだけアイルランドの人達は彼がアイリッシュである事に誇りを持っているのだと思う。

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大学の校舎内

そして私は旅行中に彼が勉強したトリニティガレッジにも行って来た。アイルランドでも特に名門校らしくガリバー旅行記を書いたジョナサンスウィフトもここが出身校である。大学の校舎の中のベンチに座ってワイルドのウィンダミア卿夫人の扇を読んだ。彼が通っていた学校で彼の著作を読む。私にとっては至福の時だったと思う。一人旅って結構寂しく思われるかも知れないが、こういった体験は一人旅じゃないと出来ないと思う。私自身も寡黙な人間なので一人の方が気楽で好きだ。 

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

 

 

 

最近の読書事情と旅行事情

  旅行中毒になりつつある。今日、ハワイから帰ってきた。男一人でハワイのホノルルに行ってきたのだ(笑)人も親切で平和的で良いところだった。日本人のリピーターが多いのも頷ける。ただ私にとっては物価が高すぎる。こないだはマレーシアのペナン島に行ってきた。日本では珍しいかもしれないが海外では街全体が世界遺産に登録されている都市がある。ポーランドクラクフとかスリランカのキャンディだったり。それと同様でペナン島の都市のジョージタウン世界遺産に登録されている。ここものんびりしていて食事も美味しくて中々楽しく過ごせた。沢山旅行にいっていると当然飛行機に乗る回数も増えてくので機内で読書をする習慣が自然と身についた。池澤夏樹氏も機内読書派らしい。最近は主に耽美系の小説にはまっている。谷崎潤一郎だとかオスカーワイルド、プルーストをくるくる回って併読している。こないだイギリスにも行ってきたのでヴァージニアウルフも再読したくなってきた。旅行はお金が底を尽きたら辞めざる得ないが読書だけは死ぬまで続けると思う。 

 

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

 

アイルランドのダブリン出身でイギリスの小説家であるオスカーワイルド。芸術のための芸術と称し耽美的な文体は多くの小説家に影響を与えた。やや難解な表現が多くちゃんと理解出来たとは言えないがストーリー自体は大変面白いしワイルドの徹底的に美にこだわる姿勢は読者に心地良い気持を与えてくれるのだ。

 

春琴抄 (新潮文庫)

春琴抄 (新潮文庫)

 

 谷崎潤一郎は偉大な小説家の一人である。谷崎の小説が母国語で読めることはとても幸福な事である。海外でも広く翻訳されいるので世界文学の一人といってもいい。耽美派としてワイルドと繋がっているが本作には素晴らしい感動もあるのだ。谷崎の他に著書も読み漁ってみようと思う。