祝ASEAN制覇! ブルネイに行ってきた!

今日、ブルネイから帰ってきた。ASEAN10カ国全部行った。非常に感慨深い気持ちだ。まさか本当に東南アジア全部回れるとは思わなかった。でもこうやって実現したのだ。やはり何事もやってみないとわからない。両替詐欺やバックのファスナーを開けられ危うく中身が盗まれそうになったり色々あったがまた一つの目標を達成したのだ。

  最後はブルネイイスラム教の国だ。面積は日本の三重県程でとても小さな国だ。平和で人々の笑顔に癒された。私にとって旅とは人との出会いと食事である。外国で人間観察するのが楽しい。

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豪華なオールドモスク。

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水上集落

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ニューモスク。

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ライトアップされたオールドモスク。

祝20カ国突破。 ラオスに行ってきた!

 2009年にパスポートを取得してからようやく20カ国を訪問した。長かった。自分がマイペースで出不精なので7年ぐらいかかってしまった。一つ一つの国をゆっくり観て回りたいのでまとめて何カ国も観光するのは得意ではない。でも本当に嬉しい。いつも病気を患っているので薬を飲みながら通院しながら旅行に行っている。暇が無いのでだから割と充実した人生だと思う。(笑)

 今日ラオスから帰ってきた。メコン川は立派で途轍もなく長い川だった。世界遺産都市のルアンパバンの山の頂きから眺めるメコン川は壮大だった。これを見るためにルアンパバンまで来たのだ。物価はタイよりも安く治安もかなり良いと思った。私の経験上、仏教国は親切で真面目な人が多い印象である。画像は全部、ルアンパバンで撮ったものです。 

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ダロウェイ夫人

 ヴァージニア・ウルフのダロウェイ夫人を読了。古本屋でこの小説に出会った。白と紫色の花の表紙に惹かれ購入した。モダニズム小説の傑作らしく詩的で大変耽美的な文章であった。ロンドンという名の大都市での日常的な生活が物語の舞台だ。1920年代当時のロンドンの光景が沸々と蘇る。手元にずっと置いときたい小説だ。

ダロウェイ夫人 (集英社文庫)

ダロウェイ夫人 (集英社文庫)

     

母をお願い

 申京淑は韓国の女流作家だ。韓国では母をお願いは580万部の大ベストセラーとなり世界中で翻訳され日本でも出版された。読んでいて韓国は苦悩の国だなあとつくづく思った。トルストイドストエフスキーの作品のように心理描写が非常に多い。田舎から上京して来たオンマ(母親)はソウル駅で夫とはぐれ行方不明になってしまいオンマの家族が捜索するところから物語が始める。娘と息子と夫の立場からどれだけ母親が偉大な存在であったかが語られる。最後の結末もそうだしストーリーの展開も決して明るくはないがこの本を通して韓国の文化、生活が少しわかったので本書に出会えてよかった。

母をお願い (集英社文庫)

母をお願い (集英社文庫)


松本清張 点と線

 身体中治療をしているせいで、旅行に行きたくても行けない。結局、今、皮膚科、心療内科、整形外科、歯科、肛門科に通院している。正直に言ってただ単に自己管理が出来ていないダメ人間なのである。最近は挿画入りの小説を読む事が多い。今回も挿画付きの大ベストセラーの点と線を読んだ。ミステリーはあまり読まないが風間完画伯による美しい画があったからこそ読破出来たといってもいい。もう少し松本清張の作品を漁ってみようと思う。

巨匠とマルガリータ

 読み始めたら止まらない。そんな面白い小説である。池澤夏樹の世界文学全集で初めて「巨匠とマルガリータ」を知ったのだが、今まで読んできたロシア文学とは違う全く新しい奇想天外小説だと思った。ラテン文学のマジックリアリズムに通じる非日常的な面白さがあった。モスクワを舞台に箒にまたがり縦横無尽に空を飛ぶ女主人公のマルガリータや悪の魔術師ヴォランドの手下の黒猫のベゲモートの暴れっぷりは読んでいて楽しかった。ロシアでは映画化や舞台化もされているし世界各国で翻訳され多くの人々に愛読されているので世界文学に相応しい作品だと思った。というより池澤夏樹氏の影響力が強過ぎて彼の紹介している作品しか最近は読んでいないのでちょっとまずい。自分自身で選んだのをブログに載せなければ。

戦争は女の顔をしていない

  スヴェトラーナ. アレクシエーヴィチの処女作で彼女の代表作である。ヨーロッパでは舞台化もされている。ソ連では第二次世界大戦中に戦った女が多数いた事はあまり知られていない。戦争を体験した女性達から話を聞いたインタビュー集である。 職業は兵士や看護婦、パルチザン、調理師等、様々である。正直読んでいてとても苦しかった。独ソ戦では想像を絶する凄惨な殺し合いが行われたのだ。ある女性は自分の赤子の泣き声で自分たちの隠れ家が敵に見つからないように仕方なく赤ん坊を窒息死させたものや、敵兵を七十五人を殺害し表彰された狙撃兵や、敵兵に捕らえられ拷問を受けてトラウマを持った人、戦場で家族全員を失った人。戦場で足を失って帰ってきた帰還兵はまだマシな方で、臓器が飛びだし激痛の中死んだ兵士や戦場で目や耳を失い重度の身障者になった人がいたのだ。
これは作り話では無く実話だと思うとショックを受けた。これ程戦争は悲惨なのかと。戦争の犠牲は余りにも大きすぎるのだ。読むには苦悩を伴うがそれでも読んでよかった。

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)