以下読んで気づいた事を箇条書きにしてみる。
著書の池亀彩氏はインド南部のカルナータカ州を拠点にフィールドワークを行った。
カルナータカ州の人口は6000千万ほどで州だけでイギリスやフランスの人口と同じ。
カルナータカ州の州都はベンガルールでIT産業で盛んな都市だ。
現在のインドの首相のモディはヒンドゥー教主義の右派政権のインド人民党出身。
ヒンドゥー教主義の結果、イスラム教や少数派の宗教を信仰する人々への迫害が絶えない。
インドには保険や年金などの国から国民への社会保障は一切ない事だ。
ダリトと言われるカースト制度の最下層の不可触民の人たちへの差別は根強く残っている。しかし彼等の大学への進学を支援する留保制度が存在する。
カーストが異なる者との結婚はタブーで両親は相手の男を殺すケースがある。名誉殺人と呼ばれていて特に自分の娘がダリトの出自の男と結婚をしたら相手の男は殺され自分の娘とは絶縁するという。
インドでは女性の地位が男性よりも低く両親は男の子が産まれるのを望むという。
現代のインドの問題は知らない事ばかりだったので読んでよかった。