アイヌの昔話

 萱野茂による20話のアイヌの物語。

祖母から聞かせて貰った物語。どれも人生の教訓になる話だ。物を大切に扱う、欲張らない、親を大事にする、自慢しない。北海道の大地で石狩川で鮭を取り自給自足の生活を送っていたアイヌの人々。カムイ(神様)を敬い、特に熊はとても神聖視されていた。肉が食べれる上に毛皮まで取れる。アイヌは取った毛皮を交易所で物物交換をしていた。アイヌ人の夢に表れる殺された熊のカムイ。そして熊のカムイは言う。私にイナウを作って神の国に送ってくれれば必ずあなたをいつまでも守ってあげようと。

 日本は単一民族と言われるが、アイヌ人の人々がいた事は決して忘れてはならない。