海底二万里

 面白かった。ネモ船長との冒険の記録である。ワクワクしながら読めた。深海には何があるのだろう?海水にはどんな生き物が住んでいるのか?という素朴な疑問を考えた事がある人には海底二万里は間違いなく気に入ってくれると思う。遭難した海底に埋まっている船の中に財宝が眠っていたり海底を散歩したり、夢を見ているような美しさがある。世界中の海をノーチラス号で航海する。読了後、海図に多少は詳しくなった気がする。最後まで読み終えるのが寂しくもあった。挿し絵も美しく自分の空想力を補ってくれた。1871年に刊行された作品ながら古臭さを感じなかった。長く読み継がれる作品はやはり読者を魅了する楽しさがある。本書は図書館で借りたが家の本棚に置いておきたいので新しく買おうと思う。私がそういう風に思う本は滅多に無い。それぐらいいい作品だったと思う。

 

海底二万里(上) (新潮文庫)

海底二万里(上) (新潮文庫)

 

 

海底二万里(下) (新潮文庫)

海底二万里(下) (新潮文庫)