変身 断食芸人

カフカの変身・断食芸人を読了。カフカはやはり面白い。以前に別の訳で変身を読んだがこちらの訳の方がより原文に忠実に訳されていると思う。訳者もあとがきで訳すのに試行錯誤したと言っている。20世紀を代表する作家はカフカプルーストジョイスと一般的に認知されているが私はカフカが一番好きだ。日常で唐突に起こり得る不条理な世界をカフカは小説で書いた。あてもなく出口の見えない不安。でも読み進めてしまうのがカフカの作家としての才能だと思う。私は今年プラハに行ってカフカの博物館を見学したが冬のプラハはとても寒く憂鬱な気分になる天気だった。岩波文庫から短編集2冊と審判が出版されているので他も読んでみようと思う。

 

変身・断食芸人 (岩波文庫)

変身・断食芸人 (岩波文庫)