至福の時

 最近は二週間に一回のペースで海外旅行に行ってる。体力的にたまにきつい時があるけど非常に充実した日々を送ってる。たまに旅行に行くのが億劫になるが自分のような生活をしている人はあまりいないと思うので感謝しながら日々を過ごしている。今日、アイルランドから帰って来た。日本人にとってはあまり馴染みに無い国だと思うが実際に私の印象もイギリスのお隣の国で首都はダブリンでその程度にしか知らなかったがアイルランドは沢山の著名な作家を輩出した文学大国だったのだ。ユリシリーズで有名なジョイスやノーベル賞受賞者のサミュエルベケットが有名である。取り分け私が興味を持ったのはアイリッシュでダブリン出身のオスカーワイルドである。ドリアングレイの肖像やウィンダミア卿夫人の扇等、彼の著作をよく読んでいる。芸術的で美的な文章が好きだ。私は今回の旅でダブリンに滞在したが彼の著作やハガキ、ポストカードは街中のお土産屋や博物館で至る所に置いてあった。それだけアイルランドの人達は彼がアイリッシュである事に誇りを持っているのだと思う。

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大学の校舎内

そして私は旅行中に彼が勉強したトリニティガレッジにも行って来た。アイルランドでも特に名門校らしくガリバー旅行記を書いたジョナサンスウィフトもここが出身校である。大学の校舎の中のベンチに座ってワイルドのウィンダミア卿夫人の扇を読んだ。彼が通っていた学校で彼の著作を読む。私にとっては至福の時だったと思う。一人旅って結構寂しく思われるかも知れないが、こういった体験は一人旅じゃないと出来ないと思う。私自身も寡黙な人間なので一人の方が気楽で好きだ。 

サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)

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