ブッダ物語

  毎日生きるのが苦しくて疲れた疲れた疲れたと言いながら過ごしている。結局のところ私にとって最終的な幸福は死ぬことである。この世に起きる全ての出来事は無常なのである。一切合切は変わっていき不変のものなど存在しないのだ。私はそう解釈した。この世の苦しみや痛みとどうやって接していけばいいのか、その答えを仏教に求めたのだ。私は二年前にブッダが修行した北インドにも行ってきたし諸説はあるがブッダの生まれた国のネパールにも行ってきた。カトマンドゥにある大変立派なストゥーパ(仏塔)も見てきた。

 ブッダはジッダルタという名前で王族の家庭に生まれてきたのだ。王子として幼少期のブッダは何不自由のない恵まれた環境で育ちそこから出家したのだ。ブッダは激しい苦行を積んだ後に悟りを開きその教えをベナレス(現在のヴァラナシ)で弟子に授けた。ブッダは長い間一ヶ所の場所に留まらず常に移動して布教活動をしていた。死ぬ間際にも故郷に戻るための旅を続けていたブッダは道中に倒れ死去した。仏教学とインド学専門の中村元氏と仏教文学者の田辺和子氏が著した本書はとても読み易い。ブッダは法の教えを常に一番に考えろと言った。インド人は法をダルマと呼び元々は道理や理法の意味があり漢訳仏典で法と訳されたのだ。インドを起源に生まれた仏教は中国に伝わりそして日本にも伝わった。 

 もっと仏教とインドを知る意味でもまたインドに行きたいなと思った。ムンバイとチェンナイにはまだ行ったことが無いから。

 

ブッダ物語 (岩波ジュニア新書)

ブッダ物語 (岩波ジュニア新書)