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戦争は女の顔をしていない

  スヴェトラーナ. アレクシエーヴィチの処女作で彼女の代表作である。ヨーロッパでは舞台化もされている。ソ連では第二次世界大戦中に戦った女が多数いた事はあまり知られていない。戦争を体験した女性達から話を聞いたインタビュー集である。 職業は兵士や看護婦、パルチザン、調理師等、様々である。正直読んでいてとても苦しかった。独ソ戦では想像を絶する凄惨な殺し合いが行われたのだ。ある女性は自分の赤子の泣き声で自分たちの隠れ家が敵に見つからないように仕方なく赤ん坊を窒息死させたものや、敵兵を七十五人を殺害し表彰された狙撃兵や、敵兵に捕らえられ拷問を受けてトラウマを持った人、戦場で家族全員を失った人。戦場で足を失って帰ってきた帰還兵はまだマシな方で、臓器が飛びだし激痛の中死んだ兵士や戦場で目や耳を失い重度の身障者になった人がいたのだ。
これは作り話では無く実話だと思うとショックを受けた。これ程戦争は悲惨なのかと。戦争の犠牲は余りにも大きすぎるのだ。読むには苦悩を伴うがそれでも読んでよかった。

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)