ジョン・レノンが見た日本

 ジョン・レノンが日本語を勉強していたことは知られているが本書はジョンが日本語を勉強した時に書いたスケッチ集である。ジョンのことは割と私は詳しい方である。毎年年末に開催されているオノヨーコのスーパーライブにも行ったことがあるし(彼女の雄叫びも生で聞いた) 、ニューヨークのダコタ・ハウスにも行った。ジョンの前妻のシンシアが書いた「ジョンレノンに恋して」も読んだ。素顔のジョンがわかるとても面白い評伝なのに未だに文庫落ちしないのか謎である。

 ビートルズのメンバーでもあり解散後は自身の名義でイマジンや労働者階級の英雄などの名曲も生み出した。そのような偉大な人物が日本語を勉強していたのである。ヨーコに謝罪に意味を込めた曲「Aisumasen」もジョンが日本語に興味を持っていたことがわかる。ヨーコの別荘がある軽井沢にも
半年程滞在していたし日本文化にも積極的に学ぶ姿勢を持っていたとされる。そんなジョンのユーモアのセンスが溢れるスケッチである。今後は2人目の妻のヨーコから見た評伝が出される事を期待したい。


Ai ジョン・レノンが見た日本 (ちくま文庫)

Ai ジョン・レノンが見た日本 (ちくま文庫)

ジョン・レノンに恋して

ジョン・レノンに恋して