旅の記憶 インド コルカターバラナシーアーグラ

 私は今年の6月にインド、ネパール、バングラディシュに行ってきた。一ヶ月の旅だった。インドには多くの旅人が足繁く通う。バックパッカーの聖地といってもいい。若き日のスティーブ・ジョブズもインドに行き導師を探し求め半年間も住んでいた。着いた直後に赤痢に罹り大変苦しんだようだ。私はインドのビザを発行するのにかなり苦しんだが何とか取れた。現地空港でもビザは取れるそうだが、短期間の内に再入国する人はアライバルビザではダメなので、私は二回入国するので事前に日本でビザを取得した。私のインド旅行は短い日程だったがかなり移動した忙しい日々だった。

 デリーに着き、街の混沌とした様子にインドに来て居ることを実感した。街中を闊歩する牛、犬そして人間。全ての生命がエネルギーに満ちていた。着いた当初、早速、オートリキシャーに乗りデリーの観光地を回った。6月だったのでそれなりに暑かったが40度越えは当たり前だったので暑さとの戦いでもあった。砂嵐が立ち込める中、昼食はレストランでベジタリアンカレーを食べた。日本のカレーとは比較にならないほと辛い。辛さのレベルが尋常ではなく唇がヒリヒリして口の中が熱い。これだけの猛暑なので香辛料を使わないと食料が腐ってしまうから、カレーがインドの主食になったのだろうか。鉄道のチケットを購入したりして二日程滞在した後、ネパールに飛びバングラディシュに行き、また再度インドに戻ってきた。

 再入国はコルカタから。ここからが私のインド旅行の始まりである。毎回色んな旅行先で詐欺師に声をかけられる私だが、それなりに警戒するようになってきた。コルカタでは怪しい人に危うく連れてかれそうになったがしっかり断って帰って来れた。私の滞在していたホテルのあるサダルストリートはコルカタでは有名な安宿街であるそう。一泊しかしなかったが確かに独特の雰囲気はあった。夕方頃インド鉄道に乗り寝台車でバラナシに向かった。翌日の朝に到着する予定だったが、なんと初っ端鉄道が、8時間遅れるというハプニングがありバラナシに着いたのは夕方だった。乗り合わせた立派な髭を生やしたオレンジ色のターバンを巻いたインド人がいうには日常茶飯事であるそう。序でにそのインド人が言うにはインドの物価は世界一安いらしい。確かに私が今迄訪れた国の中では物価が一番安い。彼と私の拙い英語で何とかコミュニケーションを取りつつ色々な話しが聞けてよかった。彼は世界中を旅しているらしくつい最近にも日本にも来ていたそう。そういう偶然の出会いもあるから旅は楽しい。バラナシはヒンドゥー教徒の聖地でもあるガンジス河がある。私が訪れた時はシーズンオフだったのかかなり閑散としていた。河では沐浴をする人や牛がいた。私はこの頃から腹を下すようになり、もしかしたらバラナシのレストランで食中毒になったのだろう。レストランは全てベジタリアンオンリーで正直、食事にはかなり困っていた。バラナシからはアーグラーに向かった。アーグラーには有名なタージマハルがある。巨大なお墓で大勢の観光客が来ていた。

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