インドの旅 インド4大都市制覇!!

 3年ぶりにインドに行ってきた。デリーとコルカタにはもう前回のインド旅で行っているので今回はムンバイとチェンナイに行ってきた!!なぜ私がまたインドに行こうと決めたのかというと、日本人のビザが免除されたからだ。正確にいうとアライバルビザだがこれでわざわざ日本にいる間にビザを用意する必要は無くなった。だから私はムンバイの空港で2000ルピー払いアライバルビザを取得した。まず何よりも嬉しいのはムンバイに行った事だ。もうそれだけで大満足だ。ムンバイは素晴らしい大都市だった。世界遺産になっているムンバイの鉄道駅は立派な建物だったし、そこから近くにあるインド門も歴史を感じさせる壮大な光景だった。またインド門から歩いて直ぐの所にある博物館もすごく良かった。中庭も綺麗で館内のエントランスホールも豪華でよかった。また日本語のオーディオガイドもあるので作品を理解する上で助かった。インドは奥が深い。世界遺産が沢山あるし物価も安いので旅がし易い。

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ムンバイ鉄道駅。

 

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インド門。

 

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ムンバイの博物館 

 

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チェンナイから60キロ離れた都市マハーバリプラムにある遺跡

夜中に犬に起こった奇妙な事件

 科学と論理で書かれた冒険探偵小説である。全世界で1000千万部を超える大ベストセラーになり特にアメリカのアマゾンレビュー数が3000を超える人気ぶりである。あまり私はベストセラーは読まないが日本ではそんなに知られてないので読むことにした。主人公のクリストファーは将来科学者になりたい軽度の発達障害を持った少年である。数学も大好きで数学の上級試験を受けるため勉強している。家の近所の犬が殺された事でクリストファーが犯人を探し当てようと調査を始める。物語は意外な展開に進んでいき、読者は最後まで読まずにはいられないだろう。この小説の特異なところは数式が出て来たり素数が出て来たり理系の知識が随所に詰まっているところだろう。私は普段読まないジャンルの本だが最後まで楽しく読んだ。

 

夜中に犬に起こった奇妙な事件 (ハヤカワepi文庫)

夜中に犬に起こった奇妙な事件 (ハヤカワepi文庫)

 

 

 

モーパッサン

 今まで短編小説は宮沢賢治の作品ぐらいしか読んでいなかったが、モーパッサンの短編は非常に面白い。最初にモーパッサンの代表作である「女の一生」を読んで彼のペシミズム的な世界観に魅了された。あまりフランス文学バルザックの短編とプルーストぐらいしか読んだ事は無かったがモーパッサンこそがフランス文学の代表者と思った。トルストイモーパッサンの「女の一生」を高く評価しユゴーレミゼラブル後に書かれたフランス小説の傑作だと褒めていたし当時のヨーロッパでのこの小説は大変売れた。でもやはり私は彼の短編小説の方が好きだ。「女の一生」はモーパッサンの短編を繋ぎ合わせた印象があって全体的に一つにまとまってない気がした。全体の構成が計画的に練られてないという気がする。でもこの作品からモーパッサンの他の作品にも興味を持てたので読んで損は無かった。モーパッサン自身が短編の小説家と知られているのでやはり私もそちらの方が好きだ。文筆家になる前はパリで政府の役人として働いていたのでパリを舞台にした短編も多い。特にセーヌ川シャンゼリゼ通りが物語の中に出てくるとワクワクしながら読めた。私もパリに旅行に行った経験があるのでそれを思い返しながら読み物語の世界に没頭した。取り敢えず読んでよかったと思える作家さんです。

 

モーパッサン短篇集 (ちくま文庫)

モーパッサン短篇集 (ちくま文庫)

 

 

 

女の一生 (新潮文庫)

女の一生 (新潮文庫)

 

 

 

今まで行った国と都市リスト

 最近は中国に行ったりベトナムに行ったり相変わらず旅行を続けている。ちょっとこれまでの旅行経験を振り返ってみようと思う。

シンガポール🇸🇬

タイ🇹🇭(バンコクプーケットチェンマイ)

インドネシア🇮🇩(ジャカルタジョグジャカルタ、バリ島)

マレーシア🇲🇾(クアラルンプール、ペナン島)

フィリピン🇵🇭(セブ島、マニラ)

ベトナム🇻🇳(ハノイホーチミン)

ブルネイ🇧🇳

ミャンマー🇲🇲(ヤンゴンマンダレー)

ラオス🇱🇦(ビエンチャン、ルアンパバン)

カンボジア🇰🇭(シェムリアッププノンペン)

韓国🇰🇷(ソウル、釜山)

中国🇨🇳(南京、北京、蘇州、杭州、上海)

香港🇭🇰

マカオ🇲🇴

台湾(台北、高雄)

モンゴル🇲🇳(ウランバートル)

スリランカ🇱🇰(コロンボ、ゴール、キャンディ、シーギリヤ、アヌラーダプラ)

バングラデシュ🇧🇩(ダッカ)

ネパール🇳🇵(カトマンドゥ)

インド🇮🇳(ニューデリーバラナシ、アーグラー、ジャイプルコルカタ)

アメリカ🇺🇸(ハワイ、サンフランシスコ、ラスベガス、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ)

トルコ🇹🇷(イスタンブール)

アラブ首長国連邦🇦🇪(ドバイ)

イギリス🇬🇧(ロンドン)

オランダ🇳🇱(アムステルダム、バーグ)

スペイン🇪🇸(マドリードバルセロナ)

ポーランド🇵🇱(ワルシャワクラクフ)

フランス🇫🇷(パリ)

アイルランド🇮🇪(ダブリン)

イタリア🇮🇹(ミラノトリノジェノバ、ピサ、フィレンツェナポリ、ローマ)

バチカン市国🇻🇦

ドイツ🇩🇪(フランクフルト、ベルリン)

ロシア🇷🇺(モスクワ、サンクトペテルブルク、トゥーラ)

オーストラリア🇦🇺(シドニー、メルボロン)

日本🇯🇵(札幌、函館、青森 、福島、那覇、博多、下関、広島、大阪、京都、名古屋、石巻、山形、長崎)

我ながら結構、旅行は国内外問わずに行っている方だと思う。荷造りが面倒だったり旅行先の現地のことを調べるのがたまに億劫だったりするけど旅行が辛いと思ったことはない。やはり旅行が楽しくて行っているのだと思う。ちょっとそろそろ貯金が無くなってきたのでもう今までのように何回も旅行に行けなくなると思うけど気長にやっていこうと思う。

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魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化

 丁度、ヴィクトリア朝時代のイギリスの小説や絵を観ていたら本書に出会った。オスカーワイルドやジョンラスキンやラファエル前派が活躍した偉大な時代である。つくづくイギリスは凄い国だなと思う。今年の2月にロンドンに旅行に行ってラファエル前派のミレイのオフィーリアを観て満足して帰ってきたのだが実は現地で嫌な人種差別に何回か遭遇したのだ。ウィリアム・ターナーヴェネツィアの大運河も強く印象に残ったがイギリスなんかもう二度と来るもんかと思った。それでもやはりイギリスには感嘆せずにはいられない。どうしてこんな日本よりも小さい島国が世界中を植民地支配出来たのか。科学や文学、芸術もスポーツも音楽も、常に先端を行き新しい物はイギリスから次々に産まれた。世界初の蒸気機関車もイギリスから生まれ産業革命で世界中に影響力を広めた。世界共通語の英語もイギリスから誕生した。兎に角、神の化身というか授かった力が日本とは比にならないのである。

 フランス文学の巨匠のプルーストラスキンの影響を受けていたし、印象派のモネ本人は認めていないがウィリアム・ターナーの作品からの影響は否めない。源流を辿ればやはりイギリスなのだ。そのイギリスのヴィクトリア朝時代にフォーカスした本書は大雑把に中々よくまとまっていて楽しく読めた。

  第1章はヴィクトリア女王について書かれ第2章のディケンズのクリスマスキャロル作品について書かれ第3章は詩人のテニソンとラファエル前派について第4章はルイス・キャロルについて書かれ第5章はシャーロックホームズについてである。ちょっとした新書サイズの入門書なので多少勉強になった。

 

 

 

元不登校児でメンヘラ男が世界30ヶ国を旅してきた!

 今、ドイツのフランクフルトにいる。とうとう30カ国踏破した。本当に嬉しい。二十代最後に何とか達成できた。自分の一生を振り返ってみるだけで落ち込む。典型的なドロップアウト組の人生だったから。中学は進学校に通い一年の夏休み後に勉強についていけず不登校になる。その後一回も教室には顔もみせずに保健室登校になる。自殺念慮と不安障害に罹り精神科に診てもらい短期間の検査入院をする。担任の先生からは佐藤くんは横着者だといわれる。高校は通信制の学校に通い家庭教師の助けもあり卒業。この頃が私にとって一番辛い時期だった。地元のヤンキーとつるむようになり万引きや喫煙、ゲーセンに入り浸るようになる。大学は東京の町田にある国士舘大学を卒業。世間一般からはあんまり評価は高くないが不登校を経験してる自分にとっては大学生活は新鮮で楽しかった。この頃大学の図書館に通い閉館まで沢山の時間を読書に費やした。中でもドストエフスキーとの出会いは衝撃的だった。

 卒業後に再度うつ病を発症し抗うつ剤を飲みながら生活する。暴飲暴食が原因で二度の痔の手術を経験する。二回も手術をしたせいで肛門状態が悪くなり後遺症が残り今に至る。結局のところ、私は悲観主義者なのだ。嫉妬の苦しみや劣等感から解放されたくて死にたいと思う時がある。でも私は悲観的な性格ではあったが消極的な人間では無かった。色々アルバイトを経験したし合宿で車と大型二輪の免許も取った。学生時代にはシンガポールに短期留学し、半年間アメリカのサンフランシスコに語学留学もした。経済的に多少恵まれた境遇に育ったのでとても幸運だったと思う。もうやりたい事はやり尽くしたのでいつ死んでも後悔は無い。そろそろ貯金も尽きてきたので旅は難しくなってきたが近況はまたブログに綴ろうと思う。

 

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ベルリンにある旧ナショナルギャラリーからルノワール。2枚目はちょっと手ブレ。

ドリアン グレイの肖像

 読書するのは楽ではない。読書をするには3つの段階に分けられる。読んで理解してそして生産する。いつも読破する事は出来るが内容を理解するまでが大変だ。だから私は名著は最低でも二回は読まないといけない。再読に値する名著はまず初読は読み通す事だけに専念する。再読は大まかな粗筋と登場人物は理解出来てると思うのでその事前知識を踏まえた上で読むと初読時とは大分印象が異なるしより深く物語の世界に入り込める。再読時は精読するように私は心掛けている。なぜなら何回も読みたい本には滅多に遭遇しないからだ。生産とはブログに感想と要約を書くことだがこれも難しい。これは何回も書いて訓練して身につけていくしかない。

 オスカーワイルドのドリアングレイの肖像は私にとってとても重要な本だ。本書の中にはワイルドの芸術的思想が詰まっていて私自身勉強になることが多い。最近は広く浅く本を読み漁っているので人との繋がりを見つけることがよくある。例えばイギリスの美術評論家のジョン・ラスキンプルーストが傾倒していた事はよく知られてるが、実際にプルーストの「失われた時を求めて」にはラスキンの影響を受けたと思われる建築への描写が多分にみられる。実はオスカーワイルドもラスキンを慕っていたのだ。ワイルドはオックスフォード大学時代に当時、美術史教授だったラスキンから教わっていてワイルドの短編集が完成した時は真っ先にラスキンにプレゼントした。

ワイルドの耽美主義とは即ち高級なもの、豪奢なものを指していると思う。具体的にはルビーやサファイアなどの宝石や身分の高い人物の肖像画、鮮やかなデザインが施されたタペストリーである。勿論、動物や植物などの身近なものも徹底的に美しく描写する。舞台はロンドン。そういえばヴァージニア・ウルフのダロウェイ夫人もロンドンが舞台だった。違う筆者から異なった視点、時代で描かれるロンドン。こういう見方も読書の面白いところだ。

 

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)

ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)